アンケートはどうやって普及したのでしょう?
・・・いわゆる市場調査としてのアンケート、これがどのようにして普及してきたのかというと、まず導入されたのは先の世論調査と同様昭和20年代、終戦直後なのですがそれが開花したと言えるのは、昭和30年代に入ってからです。
技術革新による新製品の増加、競争の激化により多くの大企業が市場調査を手がけるようになり市場調査機関や広告代理店の調査セクションも続々と登場、そして統計学に基づく様々なアンケート理論も確立されました。その後40年代、50年代と高度成長の時代を経る中で商品にしても消費者のニーズにしてもどんどん細分化していき、それに伴い市場の姿はとても複雑に変貌していくわけですが、同時に科学の進歩もめざましく大型コンピュータの登場・普及のおかげでより高度な分析や解析が簡単に、安価に行えるようになりました。
そして現在、製品を作る人間も売る人間も日々模索し、苦悩し、消費者のニーズに答えようと日夜必死に努力しています。その中で市場調査は企業にとって意思決定のための最重要なデータとしてのポジションを占めるに至りました。
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